高エネルギー物理学は,素粒子実験の別名です。物質の構成要素と,それらの間に働く力の究極の姿を明らかにすることを目指しています。一方,宇宙が始まった直後は,素粒子が非常に大きなエネルギーでぶつかりあっていたと考えられています。高エネルギー物理学がその宇宙の始まりの様子を,地上の実験で再現しているのです。 私達の宇宙はどのように始まったのか。そしてこの後どうなるのか。この究極の謎にどこまでせまることができるでしょうか?

 

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グループメンバーの紹介


高橋 徹 准教授

加速器をつかって物質の究極の構成要素と,その間に働く力をどこまで解明できるかに挑戦しています。それは,宇宙が始まった直後の現象を地上で再現していることになります。宇宙の始まりにどこまで迫ることができるのかが究極の目標です。 現在,地上での実験でおこる素粒子の現象のほとんどは標準理論で説明できます。一方で,暗黒物質や暗黒エネルギーのように標準理論には含まれないものが宇宙を満たしていることが分かっています。標準理論を超えた何かを見いだすのが現在の大きな目標です。 そのために次世代の加速器施設,国際リニアコライダー(ILC)の実現を目指しています。また最近は,小型の加速器で量子電磁気学の研究の可能性を探っています。 これらと平行して,基礎科学の理解を広めるための活動や科学コミュニケーションに関する教育活動も積極的に行っています。